片倉工業(株)【3001】
製糸業を営んでいる企業で富岡製糸場とも縁があり、近代産業に多大なる貢献をしています。
どんな企業?
1873年に創業し2023年で創業150年を迎えました。製糸業では右に出るものはおらず、シルクのカタクラとも呼ばれるほどです。
富岡製糸場と密接な関係性があり、1939年から2005年までは民間オーナーとなっていました。実際に稼働していたのは1987年(昭和62年)までですが、2005年までの18年間は近代化を果たした実績と建物を価値を残すために「売らない・貸さない・壊さない」と保存に貢献しています。
2005年からは富岡市に寄贈する形を取り、2014年には世界遺産の登録が果たされました。一つの理由に「創業当初の状態を良好に維持されていること」が挙げられており、片倉工業はこの使命を全うし日本に多大なる貢献をしました。
株式情報
本社は東京都中央区に位置し、決算月は12月です。株主優待と配当金がそれぞれ出ていますので紹介します。
株主優待
権利確定月:12月 年1回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥1,000 |
1,000株 | ¥2,000 |
3,000株 | ¥4,000 |
権利区分は100株から3,000株の3つありますが、株主優待のみを考えると100株一択です。
上図のカタログから選択する形式で、ラインナップは毎年変更がなく、紳士婦人肌着や国産はちみつ、コクーンシティのお買物券、富岡製糸場への寄付の4つが用意されています。3年以上の長期保有をしている株主は2点選べます。
なお、株主優待の金額は公式的には1,000円相当となっていますが、”国産はちみつ”は税込1,620円と還元額が上昇するのでお得になります。
片倉のはちみつ
3月に申込をすると約2ヶ月後の4月下旬~5月上旬に届きます。いつも頼んでいるのは養蜂家限定の片倉のはちみつ”あかしあ”です。
長野県産で無添加・無加熱の生はちみつで、白い花のアカシアから取れる蜜は透明に近く、すっきりと甘みや花の香りが特徴的です。パンやヨーグルト、シリアル、フルーツの相性が良く、朝食には欠かせない商品です。
また、喉が痛いときにはちみつを少し溶かした白湯は抜群の効果を発揮するので、我が家は常備品として活用しています。ただ、180gで1,620円のお高いハチミツは中々買えませんので、こういった機会に頂けるのは大変嬉しいです。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,922 |
2024年5月時点 |
100株 | ¥192,200 | |
株主優待 | ¥3,240 | |
配当金 | ¥2,000 | |
利回り | 2.73% |
株主優待は片倉はちみつを2個(長期保有込)と仮定すると総利回り約2.7%です。配当金は増配されましたが、それでも約1.0%と高還元銘柄とは言えません。
株価は1,000円前半の推移から2,500円付近まで大暴騰しましたが、その後落ち着きを取り戻し1,000円台後半で揉みあいしている状況です。業績は好調で利益もしっかり確保されているので、安定的に2,000円台をキープして欲しいところですね。