(株)すかいらーくホールディングス【3197】
大手外食チェーンの中でも特に人気が高く、ファミリーレストランとして手頃な価格で料理を提供しています。
どんな会社?
ファミリーレストラン業界の超大手、すかいらーくホールディングスは、主力ブランドの「ガスト」以外にも多彩な業態を展開しています。
もともとは「すかいらーく」という店名で営業していましたが、徐々に「ガスト」へとシフトしていきました。
国内のグループ店舗数は3,000店以上と、圧倒的な規模を誇ります。
最近は株主優待の魅力がやや薄れたものの、気軽に使える大衆ファミレスとして根強い人気があり、注目銘柄のひとつです。
沿革
株式市場への歩みを簡単にご紹介します。
西暦 | 内容 |
---|---|
1982年 | 東証二部上場 |
1984年 | 東証一部上場 |
2006年 | 東証一部上場廃止 |
2014年 | 東証一部再上場 |
2006年には経営が厳しくなり上場廃止となりましたが、市場からの冷ややかな視線を受けながらも、8年後に見事な再上場を果たしました。
株式情報
本社は東京都武蔵野市にあり、決算月は12月です。株主優待は使い勝手の良いお食事券で、日常使いにも便利です。
配当金も支払われているため、それぞれの内容についてご紹介します。
株主優待
権利確定月:6月・12月(年2回)
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥2,000 |
300株 | ¥5,000 |
500株 | ¥8,000 |
1,000株 | ¥17,000 |
最も利回りが高いのは100株ですが、すかいらーくは店舗数が桁違いに多く、使い勝手も抜群なため、1,000株を保有して株主優待ライフを満喫するのもおすすめです。
なお、株主優待券は店舗でのみ利用可能で、デリバリーには使えません。以前の紙タイプの優待券はデリバリーにも対応していたため、子育て世代には特に重宝されていました。現在は使えなくなってしまったのが少し残念ですね。

2025年からカードの配布はなくなりました。
2025年からはプリペイドカードの配布が廃止され、Webによる電子化が進められました。
現在は、1つのQRコードまたはバーコードに、1,000株保有の場合で17,000円分がまとめてチャージされる仕組みになっています。また、従来の500円単位の割引から、1円単位で利用できるようになったのも嬉しい改善点です。
株主優待の変遷
参考までに2017年と2019年の株主優待(年間)の比較は下表のとおりです
保有数 | 2017年 | 2019年 |
---|---|---|
100株 | ¥6,000 | ¥4,000 |
300株 | ¥20,000 | ¥10,000 |
500株 | ¥33,000 | ¥16,000 |
1,000株 | ¥69,000 | ¥34,000 |
1,000株保有の場合、以前は半期ごとに33,000円+36,000円分と、かなりの額のお食事券がもらえていました。
制度変更後は17,000円+17,000円に減額されたものの、それでも十分に魅力的な内容です。

デリバリー注文でも使用可能でした。
2017年~2018年は紙のお食事券が贈呈されており、デリバリー注文にも使えるため重宝していました。ただ、ご覧のとおり嵩張るのが難点でした…(笑)
その後、プリペイドカード化を経てWeb電子化が進み、お財布に常時入れておけるようになったので、個人的には今の方が便利で助かっています。株主優待カードのように、チャージ式になってくれるとさらに使いやすいと思うんですけどね。
ちなみに、今回贈呈された紙のチケットはお財布に入らないサイズだったのが、ちょっと残念でした。1万円札と同じサイズにしてくれたら嬉しかったです。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥3,059 | 2025年9月時点 |
1,000株 | ¥3,059,000 | |
株主優待 | ¥34,000 | |
配当金 | ¥20,000 | |
利回り | 1.77% |
株価は長らく1,500円〜1,600円のレンジを抜け出せずにいましたが、2,000円を突破してからは上昇が続き、ついに3,000円台に乗りました。
配当金は2022年に赤字へ転落した際に一時無配となりましたが、2023年以降は黒字決算を迎え、復配が実現しています。配当性向は30%とされており、利益が安定すれば今後の増配も期待できそうです。
2023年は47億円の黒字で着地し、2024年には140億円まで回復しました。過去の平均は100億円以上の黒字で、1株あたり38円の配当金が出ていたこともあるため、今後はその水準まで増配してほしいところですね。
グループ企業
すかいらーくグループは、主に3つの柱で事業を展開しています。ファミリーレストラン系や食べ放題系など、それぞれの業態ごとに特色が分かれているのが特徴です。
(株)すかいらーくレストランツ
いずれも有名なファミリーレストランなので、詳しい紹介は不要かもしれませんね。
ちなみに「しゃぶ葉」は、もともとニラックス社が運営していたブランドですが、現在はすかいらーく本体に統合されています。
ニラックス(株)
ニラックスは食べ放題・ブッフェ業態を主力として展開しており、ランチタイムには1,000円台のブッフェが中心で、お得感も抜群です。
「くし葉」は串揚げや天ぷらの食べ放題を楽しめる店舗で、「串家物語」の対抗ブランドとして展開したものだと思われますが、店舗拡大には至っていません。
(株)トマトアンドアソシエイツ
No | 店名 | お食事体験記 |
---|---|---|
1 | じゅうじゅうカルビ | リンク |
2 | トマト&オニオン |
ブランド力や店舗数はやや控えめですが、焼肉食べ放題の「じゅうじゅうカルビ」には定期的に足を運んでいます。
使い切れなくなった株主優待も、ここなら一気に消化できるので助かりますし、焼肉好きとしては重宝しているお気に入りの店舗です。