【2402】アマナ 株主優待が届きました。

アマナから株主優待が届きました。

(株)アマナ【2402】

ビジュアルコミュニケーション事業を展開しており、様々な広告のタイアップや企業イメージとなる写真などの制作を手掛けています。株主優待は保有年数に応じて2kgから6㎏までのお米がいただけます。

目次

どんな会社?

ビジュアル・コンテンツの制作・管理・活用を手掛け、企業へ提供しており、企業イメージの根幹を担う仕事を行っています。業界の中では最大手に位置します。ゼロからオリジナルのイメージを制作することもあれば、素材を提供するケースもあります。過去に手掛けた作品には有名企業の制作が非常に多いです。参考までに何点か参考事例をご紹介します。

TOTO

トイレといえば、TOTOの日本トップメーカーなのは皆さんご存じでしょう。グローバル向けの制作です。

King Gnu

続いてKing Gnuの飛行艇にはアマナグループのモーションコントール撮影システムが使われています。YouTubeの再生数は7,000万を超えています。非常に人気の高いアーティストのPVを手掛けるアマナは流石といったところでしょうか。

トヨタ

アマナの制作技術はまだまだ続きます。日本トップの企業であるトヨタ自動車の広告も手掛けています。作品は上海モーターショー2019のものになりますが、トヨタとのタイアップは多いように思えます。トヨタ以外にもアウディの制作もあります。

他にもSONY・ハーゲンダッツ・資生堂・スターバックスと多岐に渡って活躍しています。

株式情報

本社は東京都品川区に位置しており、グロース市場に上場しています。

決算月は12月で、株主優待は北海道東川町のお米が頂けます。配当金は例年無配ですが、それぞれを紹介します。

株主優待

権利確定月:12月 年1回

保有数 1年未満 1年以上 3年以上
100株 2kg 4kg 6kg

権利条件は100株以上のみです。12月の権利を得ると翌年の春ごろに申込用紙が届き、同年の10月頃にお米が届くといったスケジュールです。

2023年贈呈分の6kgのお米です。2kgずつなので使いやすいです。

2023年贈呈分の6kgのお米です。
2kgずつなので使いやすいです。

今年は”ななつぼし”が多めに届きました。業績が非常に悪いため、いつまで株主優待が実施されるか不確実性が高いです。お米な安定した美味しさなので継続されると良いんですけどね。

申込ハガキ

アンケートも兼ねているためか申込制となっています。

アンケートも兼ねているためか申込制となっています。

株主優待はお申込はがきによる申告制です。表面は氏名と住所を記載し、裏面はアンケート項目が設けられています。自動配送ではないので若干の不便さは否めませんね。

一般的な株主優待は権利確定後の2~3ヶ月後にいただけますが、アマナは新米(9月~10月が新米の季節)を届けることから、約10ヶ月後に優待品が届く仕様となっています。

北海道産のお米

アマナから贈呈された北海道東川産のお米2kg×3袋です。
アマナの株主優待のお知らせです。
アマナから贈呈された北海道東川産のお米2kg×3袋です。
パッケージが秀逸で流石はデザインを手掛ける企業ですね。

私は3年以上で保有しているので東川産のお米6kg分を頂いています。毎年変わり映えしない株主優待ではありますが、アマナからお米が届くと新米の季節を感じさせてくれます。

長期保有特典

継続保有年数が1年未満だとお米2kgと寂しいため、長期保有前提の株主優待となっています。

2018年までは「ほしのゆめ」という品種も頂けていました。

2018年までは「ほしのゆめ」という品種もラインナップにありました。
しかし、作付面積減少に伴い廃止されています。

2018年までは2kg毎に、いただける品種が変わっており品種は下表のとおりです。

項目 品種
2kg ななつぼし
4kg ななつぼし+きたくりん
6kg ななつぼし+きたくりん+ほしのゆめ

当時は人気であった「ほしのゆめ」は、ななつぼし・ゆめぴりかの新品種の競争に敗れ、作付面積が大幅に減少しました。そのため2019年から「ななつぼし+きたくりん」の2品種に変更されています。それほど前からアマナの株主にはなっていなかったので、「ほしのゆめ」のお米を食べる機会はなくなってしまったのが残念です。

それにしても、お米のパッケージデザインの秀逸さは素晴らしく、「写真の町」の東川町に対するリスペクトがひしひしと感じられます。

利回り

項目 金額 備考
1株 ¥299 2023年10月時点
100株 ¥29,900  
株主優待 ¥2,640 3年以上の場合
配当金 ¥0  
利回り 8.83%  

お米は1kg=440円と仮定すると総利回りは約8.8%と長期保有であれば高還元銘柄です。以前までは5%前後の利回りでしたが、コロナ禍以前より業績不振に伴う株価の下落及び無配当に転落と散々たる状況です。

広告事業はGoogleを筆頭に儲かっているのではないの?と思う方は多いでしょう。集客力のある企業は確かに収入も多くあるでしょうが、その広告を制作している企業に潤沢が資金が回ってくるわけではないことを数字が表しています。そして、債務超過に陥り「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を行う程の不名誉なことも経験しています。

業績不調

2015年頃から業績は芳しくなく、事業の立て直しに着手しています。業績が伸びていないプレッシャーからか、アマナの従業員が1億6,000万円の架空請求を行っていた可能性があるとの指摘も出てきています。

特別調査委員会が設置されていますが、過去の財務諸表にも影響が出かねないとのことで不安材料しかない現状です。

財務基盤の悪化

事業低迷に伴い「継続企業の前提に関する重要事象等」が記載されていましたが、2021年11月11日付通知で解消されたと発出されていました。しかし、2022年第3四半期の決算報告で、再び業績が「継続企業の前提に関する重要事象等」が記載されました。

債務超過のままであり、収益構造もおぼつかない状況となっており、安心材料が何も見えていません。

デザインなどの仕事は無から有を生み出すものであり、従業員一人一人の働きが如実に表れてきますね。個人的には好きな業種なので見守っていきたい企業ですが、このまま業績低迷と株価下落が続くと難しそうに思えます。

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