(株)シーアールイー【3458】
物流施設の開発と管理を担っている企業です。比較的若い企業ですが業績は拡大傾向でプライム市場にも上場しています。
どんな会社?
CRE(シーアールイー)は、世界の人とモノをつなぐ「物流インフラプラットフォーム」を手掛ける不動産会社です。不動産という建物のハコを作るだけではなく、その中身の仕組みに重きを置いています。在庫管理システムをはじめ、ICTによる倉庫の自動化を実現しています。
自動倉庫
コロナ過では以前にも増して配送サービスの需要が高まりました。それに伴い慢性的な人手不足に陥っていますが、それらを解消すべく新技術として自動倉庫の確立があります。
通常の倉庫の場合は人が作業する通路が必ず必要となりますが、ロボット導入により、通路のスペースがなくなり、上の空間も活用できるようになります。上下左右を縦横無尽にロボットが行き来しデッドスペースの有効活用が実現できるようになりました。
このような技術が確立されたことによって、都心にも倉庫を構えることができて3時間以内に配送するといったサービスが生まれてきたのかもしれませんね。
株式情報
本社は東京都港区に位置し、決算月は7月です。
株主優待は2022年7月権利を最後に廃止となりました。配当金は出ていますが、利回りは低めです。それぞれを見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:1月 7月 年2回(2022年7月で廃止)
保有数 | 1月末 | 7月末 |
---|---|---|
100株 | ¥500 | ¥1,000 |
権利区分は100株のみで権利確定月によって贈呈額が異なり、年間1,500円分のクオカードをいただけていました。貴重な1月と7月に実施されていた株主優待銘柄ですが、残念ながら廃止となってしまいました。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,306 | 2022年10月時点 |
100株 | ¥130,600 | |
株主優待 | ¥0 | 廃止 |
配当金 | ¥2,400 | |
利回り | 1.84% |
株主優待を廃止したことから、株価は大暴落し配当利回りが少し上昇しましたが、それでも約1.8%と不動産業としては少なめの印象です。
2019年の当期純利益は約7億円、その後1年毎に26億円、35億円、56億円と急激に業績を伸ばしていますが、物流への再投資や自己株式の取得に資金を回しており配当金は1株あたり20円前後となっています。
配当金が増えて欲しいのは誰もが思うことですが、企業価値の向上を図り株価向上に寄与しているのでイーブンイーブンといったところでしょうか。今後の社会ニーズでマッチした業態ではありますが、株主優待廃止によって個人投資家に冷や水を浴びせられてしまいました。
株価暴落
株主優待の廃止に係る通知が出たのは2022年9月12日で、その際の株価は1,750円でした。それが翌月には1,300円まで暴落しています。差額450円×100株=45,000円なので30年分の株主優待になるわけですが、さすがに売られすぎなような気がしますね。