萩原工業(株)【7856】
樹脂や繊維に関する事業を展開しています。2026年を以って株主優待制度が廃止となる通知が発出されました。
どんな会社?
フラットヤーンを事業の柱として展開しています。フラットヤーンとはポリエチレンやポリプロピレンを材料とした平らな糸のこと指します。
主な製品はレジャーシートや防音シート、防災シート、土嚢、野菜を入れる包装ネット、人工芝など多岐に渡っています。生活に密接したものも多く、防災に関しては頼りになるものばかりで社会的意義の高い企業です。
基本的な作業は「切る、伸ばす、巻く、織る」の4工程で、工業機械も保有していることから原糸から最終品までの一貫体制も構築しています。
株式情報
本社は岡山県倉敷市に位置し、決算月は10月です。株主優待は2026年まで実施され、配当金も魅力なので、それぞれ紹介します。
株主優待
権利確定月:10月 年1回
保有数 | 3年未満 | 3年以上 |
---|---|---|
100株 | ¥1,000 | ¥2,000 |
1,000株 | ¥3,000 | ¥6,000 |
権利区分は100株と1,000株の2つが用意されていますが、株主優待を目的とする場合は100株一択です。長期保有者は2倍に増額されますが、これから保有しても恩恵を得られる前に優待が廃止されます。
優待カタログには1,000ポイントを始めとした各金額に応じたコースが用意されていますが、クオカードが無難です。2,000ポイントを保有している場合は数量を×2にして応募すれば全額をクオカードに交換可能です。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,508 | 2024年1月時点 |
100株 | ¥150,800 | |
株主優待 | ¥2,000 | |
配当金 | ¥5,000 | |
利回り | 4.64% |
株価の大幅なアップダウンは少なく、1,300円~2,000円のレンジ幅で推移しています。高値圏の2,000円には挑戦を繰り返してますが、ことごとく跳ね返され高い天井となっています。
売上高や利益の指標は悪くなく、配当金による株主還元の姿勢も高いです。直近では1株30円台が多かったですが、2023年から1株50円に増配しました。そのため、配当利回りが約3.2%と高水準に位置しています。株主優待と合わせた総利回りは約4.6%なので高還元銘柄です。
海外生産を多く行っていることから、為替変動リスクが顕著に出てしまう懸念がありますが、事業内容は安定的です。株主優待は廃止されますが、高配当銘柄に変わりないので検討しても十二分に良いと思う銘柄です。