丸善CHIホールディングス【3159】
丸善ジュンク堂を運営している書店の大手企業です。事業は3本柱で構成されています。
どんな会社?
業態 | ブランド |
---|---|
書店 | 丸善ジュンク堂 |
学術 | 丸善雄松堂 |
図書館 | TRC(図書館流通センター) |
丸善CHIホールディングスはこの3本柱で経営を行っていますが、大学や教育機関からの受注が減少し、書籍の販売や設備の投資も芳しくない状況です。その一方で図書館の事業は上昇基調となっています。
紙媒体の書籍は電子書籍に移り変わっており、時代の流れに沿うように丸善も新しい書店収益モデルの創造に挑戦しています。それが書籍と電子書籍のハイブリッド書店【honto】です。hontoは大日本印刷が運営するサイトですが、その傘下である丸善も参入しています。大手書店ならではのサービスも展開しており、新しいスタイルを確立しています。
渋谷店
私がメインで利用していた丸善ジュンク堂さんは、渋谷にある東急百貨店本店です。1フロアが全て本屋さんで、品揃えの良さは圧倒していました。
しかし東急百貨店は開発計画に伴い、2023年1月31日で閉店したため丸善ジュンク堂も同日付で閉店しました。跡地には地上36階建てのランドマークが建設される予定で上階は高級マンションやホテルになる計画のようです。
渋谷が一番利用しやすい丸善ジュンク堂だったので、次はどの店舗で株主優待を使用するか悩みが生まれました・・・笑
株式情報
本社は東京都新宿区に位置し、決算月は1月です。株主優待や配当金が出ていますので、それぞれ紹介します。
株主優待
権利確定月:7月
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥500 |
200株 | ¥1,000 |
500株 | ¥2,000 |
2,000株 | ¥3,000 |
3,000株 | ¥4,000 |
4,000株 | ¥5,000 |
5,000株 | ¥6,000 |
権利区分は幅広く、100株から5,000株まで用意されています。利回りとしては、100株または200株が一番高くなります。なお、2019年に株主優待の改悪が行われています。
100株:1,000円→500円に減額
200株:1,000円が新設
500株:ここからは変更なし
数年前までは有効期限のない商品券でしたが、1年間の期限が設けられました。
基本的には丸善ジュンク堂で使用する商品券ですが、日本橋などにあるMRUZEN cafeでも使用できるようです。丸善に併設されているため使用可能なようですが、ご利用の際は事前に確認をされるのをオススメします。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥330 | 2024年10月時点 |
100株 | ¥33,000 | |
株主優待 | ¥500 | |
配当金 | ¥300 | |
利回り | 2.42% |
1株単価は300円台で、投資金額がわずか3万円と新規参入しやすい銘柄です。総利回りは約2.4%と高いわけではありませんが、レンジ幅は300円~400円で安定銘柄としては人気です。何より丸善の株主になれますからね。低予算での投資がしやすく、株主優待も頂けることから株主数は右肩上りで上昇しています。
ここまで株主数が伸びてしまうと優待コストも負担になってきますから、単元株の改悪も致し方ないと思います。
株主総会
株主総会のお土産がまだ全盛期だった頃の話ですが、2018年に出席しました。大手企業なだけあって参加者数は多く、関係者の数も相当数いらっしゃいました。
株主に対する質問にも真摯に答えていましたが、質問対応だけで1時間と長丁場で、事前質問を受け付ける等の課題はあるのかな?と思いましたが、生の声をその場で聞くというのも経営者と株主との重要なコミュニケーションです。
質問対応
取引先と思われる関係者からの質問も投げかけられました。
「丸善ジュンク堂さんクラスの大規模な書店が閉店してしまうと、出版社は大打撃を受けます。もしも閉店・スクラップする展望があれば教えていただきたいです。」
と切実な訴えがありました。
丸善ジュンク堂は大手書店ではありますが、出版社ありきの業種でもありますので、小売との関係性も大切しなければなりませんね。
お土産
お目当てのお土産の出番です。入場券と引換だったので、説明会に出席した方は帰り際に貰うことになりますが、お土産だけが目当ての場合はすぐに貰って帰ることも可能でした。
本の化粧箱に1箱2パックのハヤシライスのレトルトが入っていました。定価は1,300円(税抜)ですが、2020年に11月28日に全面リニューアルされ1袋648円(税込)で丸善の店舗で購入することが可能です。
「本屋さんなのに、なぜハヤシライス?」と思い調べてみたところ、丸善創業者の早矢仕 有的(はやし ゆうてき)さんがハヤシライス考案したのが発端らしいです。(※諸説あり)