【8165】千趣会 株主優待券(お買物券)が届きました。

千趣会から株主優待が届きました。

(株)千趣会【8165】

カタログ通販の大手ベルメゾンネットを運営しています。Amazonを筆頭にECサイトが好調の中、カタログ業績は芳しくありません。

目次

どんな会社?

”ウーマンスマイルカンパニー”がキャッチフレーズで、女性に寄り添った活動を理念に掲げています。その最たるのもが”カタログ通販”で、定期的に送付されるため雑貨や洋服などを購入するのに便利でした。最近の評判では、可愛い雑貨や着たいと思うような洋服が少なくなり、見る楽しみが減ったと辛辣な意見が多くなってきています。

雑貨類は商品数や価格がAmazon等のECサイトには及ばないため、顧客が離れていくのは致し方ないかもしれません。ただ、ECサイトでは自分好みの商品を探しますが、カタログ通販はオススメ商品を紹介するプッシュ方式です。

カタログならではの強みを活かしつつ、千趣会の強みである女性層のターゲットに絞った商品展開で業績回復へ向かってほしいものです。

ベルメゾン

千趣会といえばベルメゾンです。2022年1月にブランド創立45周年目で大規模なサイトリニューアルが実施されました。リニューアル前は5,000円以上のお買い物をすると一律で送料無料となっていましたが、会員ステージ特典の導入により一律無料のサービスは無くなりました。

しかし2024年には条件が少し変わり、税込7,990円以上であれば”送料無料”の恩恵が得られるようになりました。

ギフトに強み

ベルメゾンの強みの一つにギフト商品が挙げられます。ギフト時に喜ばれるサービスとして、包装紙や出産内祝い用の命名カード、熨斗などが用意されています。これらのギフトサービスは無料で提供しているため、重宝している方も多いのではないでしょうか。

株式情報

本社は大阪府大阪市に位置し、決算月は12月です。株主優待はベルメゾンで使用できるお買物券です。配当金は2017年期に無配へと転落し、復配と無配の繰り返しを行い、事業の立て直しを行っている最中です。それぞれを紹介します。

株主優待

権利確定月:6月 12月 年2回

保有数 株主優待
100株 ¥1,000
300株 ¥2,000
500株 ¥4,000
1,000株 ¥5,000

基本の贈呈額は上表のとおりで、利回りが一番高くなるのは100株です。

6月権利の優待券です。3名義分あると12,000円分もお買物が楽しめます。

6月権利の優待券です。
3名義分あると12,000円分もお買物が楽しめます。

株価は低迷期の真っ只中のため、500株まで買い増しをしても投資金額は約15万円程度です。ベルメゾンのオリジナル商品等も多数展開されていますので、よく利用される方は買い増しの検討も一考の余地ありかと思います。更に長期保有特典も用意されています。

長期保有特典

権利確定月:12月のみ

保有数 1年以上 2年以上 3年以上
100株 ¥500 ¥1,000 ¥1,500
300株 ¥1,000 ¥1,500 ¥2,000
500株 ¥1,500 ¥2,000 ¥3,000
1,000株 ¥2,000 ¥3,000 ¥4,000

上表の金額が加算されて贈呈されます。

私は500株保有なので4,000円(基本額)+3,000円 (3年以上)の優待額になります。

12月権利分のベルメゾンの株主優待は長期保有特典があります。

12月権利分のベルメゾンの株主優待です。
私(3年以上)と妻(1年以上)の2名義分です。

業績が不安定なので株主優待制度がどうなるのか戦々恐々ですが、大赤字となった2017年以降でも変わることなく実施されています。一時期は株価が1,000円まで上昇しましたが、200円付近まで暴落したこともあり参入チャンスが増えました。

なお、贈呈区分が細かく分かれていますが、3年以上保有した場合の年間の増額は下表のとおりです。

保有数 総額(年間)
100株 ¥3,500
300株 ¥6,000
500株 ¥11,000
1,000株 ¥14,000

我が家の3名義分で考えると、最大33,000円(年間)もお買物が出来るようになります。株主優待で得られる会員特典のランクはシルバーが限界ですが、恩恵はそこまでありません。

利回り

項目 金額 備考
1株 ¥297 2024年9月時点
500株 ¥148,500  
株主優待 ¥11,000  
配当金 ¥0  
利回り 7.41%  

今期も当期純損失を計上する見込みとなったため、配当金は0円の無配です。株価の下落もあり、投資金額は約15万円とハードルが低めなうえ、株主優待利回りが約7.4%と高還元銘柄に位置しています。

主力であるカタログ通販は紙媒体からデジタル化へ移行しましたが、マーケティングが機能せず大幅な売上減となりました。1年間の購入者数は前年期と比べて200万人→163万に減少し、継続購入者も99万人→84万人と顧客離れが進んでいます。

新規開発を抑えて人気商品の販売に重点を置いた戦略を取っていましたが、新商品の数が少なく、目新しさに欠けたのが一つの要因です。株価は永らく400円台を推移していたのが一気に200円台まで暴落しているので、業績が上向くか注視が必要です。

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