日本マクドナルドホールディングス(株)【2702】
米国企業の世界的ハンバーガーチェーン店なのは言うまでもありませんね。日本国内でも外食大手の位置におり、知らない方はいない程の知名度を誇っています。
どんな会社?
説明するまでもなく、Mの看板がトレンドマークのマクドナルドを運営しています。
ハンバーガーチェーン店は多くの企業が国内にもありますが、マクドナルドが圧倒的なシェアを占めており、関東ではマック、関西ではマクドと略称が異なるのも珍しいチェーン店です。
2015年頃は赤字の連続で苦戦を強いられていましたが、2016年にポケモンGOの大ヒットに上手く乗っかり客足が徐々に戻ってきました。その後も「マックカフェ」「夜マック」「マクドナルド総選挙」と矢継ぎ早にイベントキャンペーンを展開して顧客の定着を図っていきました。これが功を制し、売り上げ低迷期から脱出しV字回復へと歩みを進めています。
株式情報
本家であるマクドナルドの本社はアメリカ合衆国イリノイ州ですが、日本マクドナルドは東京都新宿区に本社を構え、決算月は12月です。株主優待は使い勝手がよく、大人気の商品引換券です。配当金も出ていますので、それぞれ紹介します。
株主優待
権利確定月:6月 12月 年2回
保有数 | 株主優待券 |
---|---|
100株 | 1冊 |
300株 | 3冊 |
500株 | 5冊 |
2024年からは1年以上の長期保有が条件となりました。権利区分等の変更はなく、上限の500株まで、保有数に比例して株主優待券が頂けます。届く時期は例年3月下旬と9月下旬です。
株主優待はマクドナルドのシンボルカラーである黄色の封筒に入っています。5冊もあると分厚く満足感が大きいです。
1冊にバーガー類・サイドメニュー・ドリンクの引換券3枚セットが1シートとして綴られ、各6枚セット分が入っています。バリューセットで選べるメニューであれば値段問わず注文可能です。期間限定メニュー(税込820円~)や倍ビックマックセット(税込950円~)も自由に選ぶことができます。
更にポテトLサイズ+50円やマックフロート+80円も無料で変更可能なので1シートの最大金額は1,080円分です。なお、トッピングメニューのトマト追加も無料でつけられますが、マクドナルドの開発部門が美味しい組み合わせを考えたメニューを楽しみたい派なので、トッピング追加したことはありません・・・。
500株の5冊を2名義分頂きましたので、半年でバリューセット60食分、年間で120食と十二分な量をいただける株主優待です。マクドナルドは主要駅には必ずありますし、使い勝手は格段に良く、株主優待の中でも人気筆頭の銘柄となっています。
また、最近は物価高の影響でメニュー価格の値上げが相次いでいますが、商品引換券なので値上げの負担感はないのも嬉しいです。
家族だけでは到底使い切れないので、知人などとお食事をした際は支払担当になっています。金額的にはわずかなので、お世話になっている方への気持ち程度の感謝です。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥6,660 | 2024年9月時点 |
100株 | ¥666,000 | |
株主優待 | ¥5,100 | |
配当金 | ¥4,200 | |
利回り | 1.40% |
人気の高い銘柄ではありますが、利回りだけを見ると低めの部類に位置しています。株価も約6,600円と高く手が出しにくいのも確かです。なお、株主優待の価値はバリューセットを850円程度と仮定し、6食分の約5,100円としています。
2023年以降はあらゆる銘柄の株価が暴騰しており、マクドナルドも5,000円台から6,000円台後半に上昇しています。一時は不振と騒がされていましたが、ファストフード店の知名度は申し分なく、急激なV字回復も遂げていることから底力はかなりのものです。会社としての体力も相当ありますので、安定株としても保有する選択肢もありかもしれませんね。
値上げラッシュ
物価高騰に伴う値上げラッシュが止まりません。これまでのハンバーガー単価の軌跡は下表のとおりですが、2002年の最安値59円(税込62円)は懐かしいですね。
年 | 値段(税込) | 備考 |
---|---|---|
1971年 | 80円 | 創業時 |
1985年 | 230円 | バブル期 |
1995年 | 136円 | バブル崩壊 |
1996年 | 84円 | 期間限定のキャンペーン |
2000円 | 68円 | 平日のみ |
2002年 | 62円 | 最安値(税別59円) |
2005年 | 100円 | 100円マックの到来 |
2013年 | 120円 | 円安や人件費高騰 |
2014年 | 100円 | 100円マックの再来 |
2019年 | 110円 | 消費税10%の便乗値上げ |
2022年 | 130円 | 原材料高騰、3月に実施 |
2022年 | 150円 | 同上、9月に実施 |
2023年 | 170円 | 同上、1月に実施 |
このように一覧表にしてみると、その時の日本経済の動きが分かり面白く感じます。物価の上昇が凄まじい勢いで続いていますが、遅れて給料の賃金改定が進みつつあるのが救いです。
物価上昇の判断を間違えなければ、企業の売上高や営業利益は高くなり、それに応じて株価の上昇や配当金の増配は望むことが出来ますので「投資」をするかしないかで、資産レベルの差が更に大きくなりそうです。