サムティ(株)【3244】
関西を中心に展開している不動産デベロッパーです。高級収益ブランドのマンションや投資家向けへの新築・再生マンションを主に販売しています。
どんな会社?
ファンドやREIT等も手掛けている総合不動産会社で、賃貸案件にも強みを持っています。
No | 事業名 | 備考 |
---|---|---|
1 | 不動産事業 | 収益不動産・投資マンション・投資ファンド |
2 | 不動産賃貸業 | マンション・オフィスの賃貸 |
3 | その他 | ホテル運営・分譲マンション管理 |
賃貸事業に関してはマンションの比率が75%と割合が大きいです。競争率は激しさからか東京にはあまり展開していません。エリア別の割合を見ると首都圏3%、関西30%、九州30%なっていることから、西側での営業戦略を進めています。
関西の競争激化
東京はオリンピック特需がありましたが、2025年には大阪・関西万博が目前に控えています。ここ最近の社会情勢は不確かなところも多くありますが、関西を中心に成長を遂げているサムティがどのように貢献していくか楽しみです。
不動産業界では東京を主力にしていた企業が、関西へシフトチェンジする動きもありますので競争激化の中、地位を確立できるのであれば盤石な体制が整ったといっても良さそうな気がします。
株式情報
本社は大阪府大阪市に位置し、決算月は11月です。2020年から株主総会のお土産が廃止となりましたが、議決権行使でクオカードが頂けるようになりました。
株主優待も利便性が向上し、配当金も人気の高い銘柄ですので、それぞれを紹介します。
株主優待
権利確定月:12月 年1回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
200株 | 1枚 |
300株 | 2枚 |
600株 | 3枚 |
1,000株 | 4枚 |
2,000株 | 6枚 |
5,000株 | 8枚 |
10,000株 | 10枚 |
株主優待制度が定期的に変更されていますが、基本的には拡充の方針になっています。2022年からは紙の券からカードに、2023年からは電子チケットに切り替わりました。
また、少し前までは100株保有者も3,000円割引券が頂けていたのですが、最低の保有数は200株以上となっていますので、ご注意ください。加えて、無料宿泊券については、2019年までは200株でセンターホテル東京・大阪の無料宿泊券が各1枚ずつが贈呈されていましたが、2020年以降からは300株が条件となっています。
その代わり利用できるホテルの制限がなくなり、東京のホテルを2回(2名も可)使用することが可能になり利便性は飛躍的に向上しました。さらに使用できるホテルは下表のとおり年々増えており、事業拡大が凄まじいです。
西暦 | 施設数 |
---|---|
2018年 | 2 |
2020年 | 3 |
2022年 | 18 |
2023年 | 20 |
2024年 | 21 |
2024年からは東京都大田区の”メルキュール東京羽田エアポート”も対象となりました。
こちらは参考までに株主優待が現物品であった時の写真です。最初は紙でしたが、カード化し最終的には完全なデジタル化へ移行しています。
株主優待の遍歴
現在の株主優待は利用制限がなく、ホテルを自由に選べます。以前は東京と大阪で各1枚という制限付で、泊まりに行く機会がない人は無駄になってしまった方は多数だったのではないでしょうか。
2020年以降は2名でも宿泊できるようになりました、以前の仕様に戻っただけでもあります。
年 | 株主優待内容 |
---|---|
2014年 | センターホテル東京・大阪 共通券 |
2015年 | センターホテル東京・大阪 各1枚ずつ |
2020年 | 3ホテル 共通券 |
簡単ではありますが、推移は上表のとおりです。2015年は改悪の年で、センターホテル東京を1名で使用しても・・・ということで毎回ゴミ箱へ直行していました。
観光目的であれば良いかもしれませんが、都内住みだと利用価値があまりないんですよね。
ホテルへ宿泊
エスペリアイン日本橋箱崎に宿泊をしてきました。朝食が別途必要となるのが残念ですが、中々のクオリティのビジネスホテルでした。
2023年8月28日よりコロナ過で中止されていた朝食ブッフェ(税込1,760円)も再開されました。以前は税込1,200円で提供されていましたが、物価高騰のため価格改定が入りました。
使用方法
サムティの株主優待券は転売防止のため確認作業が厳格化されています。
No | 条件 |
---|---|
1 | 株主優待本人及びその家族のみ |
2 | 予約の際には、株主の氏名が必要 |
以前までは電話のみの受付でしたが、電子チケットになったことからスマホからも予約ができるようになりました。
カードタイプの時は、カードの裏面にある番号を伝えるだけで終わりました。株主番号が聞かれるのかな?と控えていましたが、別の番号で管理をされているようです。これで株主名簿との整合性を取れるのか、どのような体制になっているのかは分かりかねますが、転売対策はしっかりとされているようです。
株主に対する利益還元ですから、このような動きは当然と言えば当然でしょうか。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥2,672 | 2024年5月時点 |
300株 | ¥801,600 | |
株主優待 | ¥8,000 | |
配当金 | ¥28,200 | |
利回り | 4.51% |
株価は基本的に右肩上がりで3,000円近くまで上昇しました。ここ最近は2,000円台を維持しつつ再び高値圏に挑戦しています。ただ、投資金額が80万円超と手が出しにくいところではありますが、配当金が3%超と高いのも魅力の一つです。
ホテルの株主優待は希少性が高く、使用可能なホテルも拡充され続けているので人気の高い銘柄です。高配当銘柄であることも素晴らしく、さすがは不動産業界といったところです。
議決権行使
2020年からは議決権行使を行うと1,000円のクオカードが贈呈されるようになりました。
以前は株主総会に行った方のみに1,000円のクオカードがお土産として頂けていましたが、開催地が大阪なので私は行く機会がありませんでした。それが議決権行使のお礼で全株主に対してお土産のような配布を切り替えるという太っ腹な変更が行われました。
2020年限りかと思っていましたが、2024年現在も継続されており、議決権行使から約2ヶ月後に到着しました。スピード感もあり非常に好感が持てます。これからも期待して応援したい企業です。