(株)オートバックスセブン【9832】
カー用品を多く取り扱っていますが、中にはアウトドア用品や日用品まで陳列されています。清掃道具等は自動車だけに限らず日常的に使えるので重宝します。
どんな会社?
自動車用品のお店で国内最大手の地位を確立しています。商号はオートバックスセブンですが「オートバックス」として全国展開し、CM広告も多いことから知名度は抜群の高さです。
店舗数
項目 | 店舗数 |
---|---|
国内 | 589 |
海外 | 91 |
合計 | 680 |
※2023年9月時点
欧州やアジアにも展開しており、流石は最大手のオートバックスといったところでしょう。海外進出の上昇率が大きいですが、損失の方が大きく軌道に乗り切れていない印象です。
売上高
売上の約8割は自動車用品で、車検は約1割を占めています。自動車用品店の最大手の知名度を以てしても車検シェアの獲得は困難なようです。
購入したディーラー・整備工場に依頼する方が圧倒多数なのかもしれませんね。また、2016年に”自動車買取専門店”を立ち上げました。トップシェアのビッグモーターが失墜しましたが、ネクステージ・ガリバー・ラビット等の勢力が強く、まだまだ地位の確立には至っていないのが現状です。ただネームバリューは飛び抜けて高いので今後の展開にも期待したいところです。
株式情報
本社は東京都江東区に位置し、決算月は3月です。株主優待は自社で使用できるギフト券が頂け、配当金は5年間の総還元性向を100%を掲げていますので、それぞれを紹介します。
株主優待
権利確定月:3月 9月 年2回
保有数 | 1年以上 | 3年以上 |
---|---|---|
100株 | ¥1,000 | – |
300株 | ¥3,000 | – |
700株 | ¥7,000 | ¥8,000 |
1,000株 | ¥10,000 | ¥13,000 |
1年以上の長期保有が条件となっており、基本的には100株~1,000株まで保有数に比例して株主優待額も上昇していきます。3年以上かつ700株以上の場合は更に特典が設けられています。
また、2024年からは電子ポイントに変更されました。”オートバックス限定Vポイント”になりましたので、使用店舗の制限付きとなっています。
電子ポイントになる前は、上図のとおり3,000円分のギフトカードを頂けていました。株主優待族は有効期限と戦っている面もありますので、このような金券扱いだと助かっていました。
2018年~2021年
オートバックスは定期的に株主優待制度を変更しており、残念なことに改悪続きとなっています。以前までは100株を保有していましたが、2018年からは下表のように100株保有者に対して改悪が実施されました。
保有数 | 1年以上 | 3年以上 |
---|---|---|
100株 | ¥1,000 | ¥1,000 |
300株 | ¥5,000 | ¥8,000 |
1,000株 | ¥10,000 | ¥13,000 |
そのため100株→300株に買い増しをしたのですが、その300株も2021年以降は改悪が実施され、8,000円→3,000円に大幅減額となりました。
~2017年
更にもっと前の株主優待は下表のとおりでした。
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥3,000 |
300株 | ¥7,500 |
1,000株 | ¥10,000 |
3,000株 | ¥15,000 |
この当時は100株で3,000円分のギフトカードが贈呈されており、高還元銘柄として大人気でした。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,446 | 2024年12月時点 |
100株 | ¥144,600 | |
株主優待 | ¥2,000 | |
配当金 | ¥6,000 | |
利回り | 5.53% |
株主優待は改悪傾向ですが、買い増しをしてまで300株を保有し続けている理由は高配当銘柄なためです。配当のみ利回りは約4.1%と高く、株主優待も合わせると約5.0%の大台を超えます。
株主優待が潤沢な時期は総利回り8%超と恐ろしい数値を叩き出していましたが、そんな大盤振る舞いは継続できませんでした。ただ「配当金はしっかりと出す。」と公言していることには好感を抱いており、ここ数年の配当金は1株60円で固定化されています。経営が厳しかった2020年の配当性向は120%超となることもありました。
会社としては配当金を軸に株主還元をしていく姿勢が明確なので、株主優待は徐々に日の目を見なくなるかもしれません。私は長期保有なので気楽に株主優待と配当金を貰い続けていきます。
なお株価は一時2,000円を超過しましたが、維持は難しく下降トレンドに直行し、1,200円台まで落ち込みました。その後は反転して1,600円前後まで株価を戻しましたが、ここの壁が高そうです。