ゼリア新薬工業は、医療用医薬品と一般用医薬品を手がける製薬メーカーです。一般向けではヘパリーゼシリーズが広く知られており、日常的に利用している方も多いと思います。今回は株主優待として届いたヘパリーゼの内容を紹介します。
どんな企業?
ゼリア新薬工業は、消化器系領域に強みを持つ医療用医薬品メーカーです。炎症性腸疾患(IBD)や便秘治療薬など、消化器系を中心とした処方薬を展開しており、医療用で安定した収益基盤を築いています。
一般向けでは、株主優待でも届く「ヘパリーゼ」シリーズが広く知られており、肝臓エキスを配合した清涼飲料水として人気があります。肝臓は消化器系に分類されるため、医療用と一般用の両方で消化器系に強い企業という一貫した特徴があります。
このほか、関節痛や腰痛に効能を持つコンドロイチンなど、生活に身近な一般用医薬品も取り扱っています。コンドロイチンは関節のクッション成分を補う目的で使われる医薬品で、年齢を重ねると悩みやすい膝・腰の不調に対して需要が高い製品です。ヘパリーゼとは異なる領域の一般用医薬品も展開しており、日常の不調に寄り添う製品ラインナップを持っている点が特徴です。
株式情報
本社は東京都中央区にあり、決算月は3月です。東証プライム市場に上場しており、配当金も継続して支払われています。
株主優待
権利確定月:3月・9月(年2回)
| 保有数 | 3年未満 | 3年以上 |
|---|---|---|
| 100株 | ヘパリーゼW | ヘパリーゼWプレミアム極 |
| 1,000株 | A~Fコース選択 | A~Fコース選択+ヘパリーゼWプレミアム極 |
ゼリアの優待は、100株と1,000株で性格が大きく異なります。100株はヘパリーゼが必ず届くシンプルな構成で、長期保有になると「ヘパリーゼWプレミアム極」が受け取れます。
ヘパリーゼWは肝臓エキスとビタミンB群を配合したドリンクで、飲酒前後のケアや疲労感の軽減を目的に利用されることが多い製品です。プレミアム極は成分量が大幅に強化されており、価格も約3倍になる本格仕様のドリンクです。仕事の疲れが抜けにくい方や、生活リズムが乱れがちな方、飲み会が多い方にとって心強いアイテムです。
一方で1,000株以上はA〜Fの6コースから選択でき、化粧品・健康食品・医薬品など幅広い製品群から選べるカタログ型の優待になります。さらに長期保有では選択コースに加えて「ヘパリーゼWプレミアム極」が追加されます。
【1,000株以上の選択コース(A〜F)】
- Aコース:ヘパリーゼWを含むドリンク詰め合わせ
- Bコース:コンドロイチン系サプリセット
- Cコース:EPA・DHAなどの健康補助食品「シーアルパ100」
- Dコース:イオナ スパ&ミネラル(クレンジング+ジェル)
- Eコース:IONA ベーシックスキンケア3点セット
- Fコース:イオナR ダブルアクション クリーム(美白・シワ改善)
1,000株の優待は選択肢が多いものの、投資額が200万円を超えるため、実用性とコスパを考えると100株で十分だと感じます。A〜Fコースは参考程度に掲載しています。
利回り
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 1株 | ¥2,075 | 2026年7月時点 |
| 100株 | ¥207,500 | |
| 株主優待 | ¥6,000 | |
| 配当金 | ¥5,000 | |
| 利回り | 5.30% |
100株の総利回りは5.3%ですが、長期保有になると優待価値がヘパリーゼW(約300円)からヘパリーゼWプレミアム極(約950円)へ上がるため、総利回りは10%超えまで伸びます。
投資額が20万円前後でこの還元率を得られる点は魅力で、ゼリアは100株の長期保有が最も効率の良い組み合わせです。
企業評価
ゼリア新薬は医療用医薬品とコンシューマーヘルスケアの両事業が安定しており、2026年3月期は増収・営業増益を確保しています。本業の利益は堅調で、経常利益の減少は為替差損による一時的な影響です。自己資本比率は60%を超えており、財務体質も健全です。
【2026年3月期(実績)】
- 売上高:891億59百万円(+2.1%)
- 営業利益:123億74百万円(+1.4%)
- 経常利益:110億43百万円(▲14.0%)
- 当期純利益:84億54百万円(▲14.9%)
【2027年3月期(会社予想)】
- 売上高:950億円(+6.6%)
- 営業利益:130億円(+5.1%)
- 経常利益:130億円(+17.7%)
- 当期純利益:100億円(+18.3%)
2027年3月期も増収増益を見込んでおり、今後も安定した会社運営が期待できそうです。
まとめ
ゼリア新薬の株主優待は、ヘパリーゼを中心とした実用性の高い内容で、100株からしっかり楽しめる点が魅力です。利回りは3年未満で5.3%ですが、長期保有になると優待価値が上がり、総利回りは10%超えまで伸びます。投資額20万円前後でこの還元率を得られる点は大きなメリットです。
企業としても医療用医薬品とコンシューマーヘルスケアの両事業が安定しており、増収・営業増益を確保するなど堅調な運営が続いています。長期保有を前提に安心して保有できる銘柄だと感じます。



