ホッカンホールディングス(株)【5902】
食缶業界の上位3位に位置している大手企業で、ペットボトルなどの容器の製造を手掛けています。
どんな会社?
1921年に設立し、小さなカニ缶工場が出発点です。100年も続く歴史ある老舗企業で、食缶業界ではトップクラスの地位に君臨しています。収益の柱は容器事業及び充填事業の2本柱です。
容器事業については、以下の4種類が代表例です。
①金属缶:食品や飲料
②プラスチック容器:ペットボトル
③美術館:のり缶やお土産のお菓子缶など
④スプレー缶:殺虫剤など
長期保存ができ、高品質を保ちづけられる容器は生活必需品ですよね。
充填事業については、大手飲料メーカーから委託を受け、ペットボトルや飲料缶に充填することも担っています。製造過程では全て「無菌」の環境で行われメーカー工場と遜色のないスペックを有しています。
1分間に1,200本も充填できる程の高い生産性に加え、品質管理や衛生管理も整っているので飲料メーカーからも絶大な信頼を得ています。
株式情報
本社は東京都千代田区に位置し、決算月は3月です。
株主優待は自社グループの容器が使われた製品詰め合わせが頂け、配当金も魅力的なのでそれぞれを見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:3月 年1回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥3,000 |
1,000株 | ¥6,000 |
2,000株 | ¥8,000 |
株主優待メインであれば100株が一番利回りが良いですが、2023年権利分からは1年以上保有の長期保有前提となります。
頂ける商品は缶詰のカレー、紅さけ茶漬け、カニ、スイートコーンとどれも嬉しいものばかりです。カニ缶は贈答以外では購入することがないので、株主優待でじっくり楽しませてもらっています。
また、五島軒のカレー缶詰はとても美味しく、1缶600円前後する理由も納得です。見た感じは意外と量が少ないのかな?と思っていましたが、お皿に盛りつけてみるとそんなことはなくボリュームたっぷりです。こういった商品に巡り合えるのは株主優待があったからこそですね。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,225 | 2022年7月時点 |
100株 | ¥122,500 | |
株主優待 | ¥3,000 | |
配当金 | ¥4,500 | |
利回り | 6.12% |
この頃の株価は低迷傾向で10年単位で見ても最安値に近い水準まで落ち込んでいます。
ピーク時は2,800円程度の高値をつけましたが、それ以降は基本的に下降トレンドから抜け出せていません。
足元の業績は芳しくありませんが、配当金はしっかりと出ており株主還元への姿勢は高めです。株価の下落という要因もありますが、現時点では総利回りが約6.1%と非常に高くなっています。
業績として苦しいのは売上高の大幅な減少です。缶やペットボトルの利益が良い軌道にのっていません。今後の事業見込みをしっかりと判断しながら、投資判断を行っていきたいですね。