【4837】シダックス
カラオケから撤退してから株主優待制度は試行錯誤がされているようで、ここ数年は毎年変更しています。2020年にカラオケの優待券から自社商品への切り替えが完了しました。
株主優待の商品やこれまでの沿革についても少し触れていこうと思います。
どんな会社?
カラオケ事業を展開していましたが業績悪化に伴い2018年5月末にカラオケ館(株式会社B&V)に事業を売り渡しました。かつてはカラオケといえばシダックス、業界の雄がまさかの撤退となり市場を騒がせました。
その後は、アウトソーシング(外部委託)事業に転換し業績の立て直しを行っている最中です。
例えば、社員食堂・学生食堂・学校の給食・医療施設の食堂などの俗にいうBtoBの割合を引き上げています。
他にもケータリングや、株主優待の商品でもあるワイナリーなど、個人向けの業態も継続的に事業展開しています。
膿を出し切り回復を果たしたのは2020年からです。赤字額も徐々に縮小していき、黒字経営にようやくこじつけました。
当期純利益の推移は上表のとおりです。
2018年は不採算のカラオケ事業を手放していますので特別損失を計上しているので大幅な赤字で着地しています。30億円のマイナスとは恐ろしいです。
そして新体制となった2019年度も黒字にはならず約10億円の赤字のままです。
カラオケ事業から撤退し、ようやく事業が安定化。約6億円の黒字に回復しました。
更に来期の2021年も営業利益・経常利益・当期純利益も大幅に向上する計画となっています。
株式情報
本社は東京都渋谷区に位置しており、決算月は3月です。
市場はJASDAQスタンダードとなっています。
株主優待は自社商品の中から選択する方式で、業績は回復傾向ではありますが無配が続いています。それぞれを見ていきましょう。
株主優待
権利確定月:3月 年1回
保有数 | 株主優待 | 備考 |
---|---|---|
100株 | 20%割引券 | |
500株 | ¥15,000 | 自社選定商品 |
2021年度から100株の株主優待は自社商品2,500円分から20%割引券に変更されました。
500株の権利区分は変更なしで15,000円分の商品がいただけます。
選択できる商品は「赤ワイン・白ワイン」と「葡萄ジュース」の二つです。
商品名 | 単価 | 個数 | 合計 |
---|---|---|---|
ぶどうジュース | ¥1,500 | 3 | ¥4,500 |
葡萄のお酢 | ¥1,800 | 3 | ¥5,400 |
2019年は赤ワイン・白ワインを頂き、2020年はノンアルコールの葡萄ジュースを選択してみました。そして2021年の今年度は引き続き葡萄ジュースを選択しました。
15,000円分なんて贅沢・・・!と思いますが、単価が高いため品数はパッとしません。
飲み物の2点で約1万円分ですからね・・・笑
その他に、黒毛和牛ビーフジャーキー・ 缶詰・食べるパスタで5,000円分となる計算です。
2020年に頂いた商品ですが、どちらの商品もシダックス中伊豆ワイナリーヒルズ(株)が販売している商品ですね。
通信販売しているか探してみましたが、中々HITせず。
多分、各々1,000円程度だと思います。
株主優待の沿革
私が把握している中での沿革ではありますが推移は以下の通りです。
2017年 | 株主優待 | 備考 |
---|---|---|
100株 | ¥2,700 | 株主優待券(1枚540円) |
500株 | ¥13,500 |
1回のお会計に対して5枚までの使用制限がありましたが、ルーム料金・食事に対して使用できるので利便性は非常に高かったです。
店舗数が少なかったので行きにくかったですが・・・笑
2018年 | 株主優待Ⅰ | 株主優待Ⅱ |
---|---|---|
100株 | ¥2,700 | 自社商品2,000円 |
500株 | ¥13,500 | 自社商品6,000円 |
2018年から自社商品への切り替えが徐々に始まりました。
ⅠかⅡのどちらかを選択する方法になりましたが、金額的に優待券を選択するのが最もお得な状況でした。
2019年 | 株主優待Ⅰ | 株主優待Ⅱ |
---|---|---|
100株 | ¥2,700 | 自社商品2,000円 |
500株 | ¥5,400 | 自社商品12,000円 |
2019年からは500株の優待券が13,500円→5,400円に大幅な改悪が実施されました。
その代わり自社商品は6,000円→12,000円と2倍になっています。
この時点で自社商品への完全切り替えの最終ステップを経たということでしょう。
そして2020年は前述したとおりですが、株主優待券は消滅し、自社商品へ切り替えが完了したという経緯になります。
2020年 | 株主優待 |
---|---|
100株 | ¥2,500 |
500株 | ¥15,000 |
2020年は自社商品のみとなっています。100株の投資金額も低くお手軽の銘柄でした。
2021年 | 株主優待 |
---|---|
100株 | 20%割引券 |
500株 | ¥15,000 |
そして次からは100株権利は20%割引券と株主優待の改悪となります。
1株単価が300円程度なので500株でも大きな負担な投資額にはなりませんから買い増し等も考えられるかと思います。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥306 | 2021年8月時点 |
500株 | ¥153,000 | |
株主優待 | ¥15,000 | |
配当金 | ¥0 | |
利回り | 9.80% |
ご覧のとおり利回りは恐ろしいほど高いです。ただ、1本単価1,800円もするジュースやお酢での利回りになりますが・・・。
普通に生活している状況であれば、まず購入する価格帯ではありませんので贈答用やお土産用になるでしょう。1年に1回のお楽しみです。
配当金は無配ですが、復配に向けて取り組みが継続的に進められています。株価も持ち直していますし、業績も回復しているので期待しています。
これまでの株主優待
写真は少なめですが、今までに頂いた株主優待券は以下の通りです。
2021年
今回頂いたもので冒頭の写真と同じになります。
去年はゼリーでしたが、今回はそのまま食べるパスタを頂きました。
2020年
15,000円分のラインナップは代り映えがあまりありませんね。
とても綺麗で美味しいゼリーでした。冷やしても、ちょっと凍らせても、色々と楽しみ方があって良かったです。
2019年
12,000円分の権利で頂いた赤ワイン2本・白ワイン2本です。
1本あたり3,000円でお高めのワインですが、日本ワインコンクール2019年金賞を受賞するほどの品質です。
2018年
2018年以前は全て株主優待券を頂いていました。
ただ、店舗が近場にないので使い切るのが大変でした・・・笑