日本BS放送(株)【9414】
ビックカメラの傘下入っている無料BS放送局でアニメなどを多く放送しています。
どんな会社?
BS11を運営しており、BS11ch(211ch)を無料で視聴することが出来ます。韓国ドラマやアニメの配信数が多いので、コアなファンが多いのかもしれません。
特に強みとしているのはショッピング情報で、通販の枠を多めに取っており収益構造は盤石な体制が構築されています。こういうところはビックカメラとの相乗効果が生まれるのかもしれませんね。
高収益
BS放送の収益構造はテレビほど複雑ではありませんし、小回りが利きやすいのが強みです。売上高や利益等は大幅に上昇するということはあまり望めませんが、業績自体は非常に健全な数字を出しています。
売上高:120億円
経常利益:27億円
当期純利益:18億円
地上波の売上規模とは雲泥の差がありすぎて比較になりませんが、経常利益を20%超確保し、当期純利益も15%超という素晴らしい高収益体制を確立しています。
さらに自己資本比率88%というのも突出しています。同業態では50%~70%前後が多いので、その点も含めて成長戦略が軌道に乗っていることを表しています。
株式情報
本社は東京都千代田区に位置し、決算月は8月です。株主優待は残念ながら2022年7月26日付の通知を以て廃止となりました。株主還元は配当金を主体とする方針が示されています。
株主優待(廃止)
権利確定月:2月 8月 年2回
保有数 | 株主優待 | 長期保有特典 |
---|---|---|
2月 | ¥1,000 | ¥0 |
8月 | ¥1,000 | ¥1,000 |
実施されていた当時の株主優待の権利条件ですが、区分は100株のみでした。長期保有特典も存在し、1年以上保有している株主には8月期のみ+1,000円が追加贈呈され、年間で3,000円分のお買物券が頂けていました。
商品券のため、有効期限なしと重宝する株主優待でしたので残念ですね。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥929 | 2022年11月時点 |
100株 | ¥92,900 | |
株主優待 | ¥0 | |
配当金 | ¥2,600 | |
利回り | 2.80% |
株主優待は廃止となりましたが、その代わり配当金が20円から26円に増配される予定となっています。ただ、株主優待は年間3,000円だったので6円増配されても100株の株主にとっては大幅に利回りが減少します。
株主優待廃止前であれば5%を超える利回りでしたが、現在は配当金のみのため約2.8%と高還元銘柄ではなくなってしまいました。10万円未満の投資銘柄としても保有しやすかったですが、こうなってくると話が変わってきますね。
株価は当然ながら10%近く暴落し、1,000円台を回復するには当分先と思われます。私は絶賛含み損ですが、今のところ塩漬けで株価が回復した際は手放そうと思っています。
なお、配信コンテンツはBS放送に限らず動画配信のサブスクなど競合相手も多いことから、視聴者確保が永遠の課題です。番組の質向上と収益向上の両立を引き続き頑張っていただきたいものです。