発煙筒や化学素材を手がけるメーカーで、発煙筒は国内シェア約80%と業界トップの実績があります。
自動車の安全用品からスマートフォンの電子部品、花火など身近な製品にもカーリットの技術が使われている企業です。
今回は、カーリットの株主優待(ジェフグルメカード)と利回りについて紹介します。
どんな会社?
カーリットは、化学技術を基盤にしながら、自動車・電子部品・産業資材など幅広い分野に製品を供給している企業です。特徴的なのは、安全・防災領域に強みを持つことです。発煙筒だけでなく、緊急時に使用される信号炎管や産業用の安全素材など、“いざという時に役立つ製品”を多数手がけています。
また、化学反応を精密に制御する技術に長けており、電子部品向けの高機能素材や、花火・エンターテインメント向けの化学製品など、用途の異なる分野へ技術を応用できる点が大きな強みです。
企業の歴史は1916年の爆薬開発に始まり、そこで培われた化学技術を安全・産業・生活の領域へ広げてきました。
現在は、生活の安心と産業の効率化を支えるメーカーとして事業を展開しています。
株式情報
本社は東京都中央区に位置し、決算月は3月です。株主優待と配当金がそれぞれ出ていますので紹介します。
株主優待
権利確定月:3月(年1回)
| 保有数 | 3年未満 | 3年以上 |
|---|---|---|
| 100株 | ¥500 | ¥1,500 |
| 200株 | ¥1,000 | ¥2,500 |
| 1,000株 | ¥1,500 | ¥3,000 |
株主優待は、保有株数と保有期間に応じて、ジェフグルメカードが贈呈されます。
100株が最も優待利回りが高く、長期保有(3年以上)になると 500円 → 1,500円へ増額されます。
ジェフグルメカードは全国の飲食店で利用でき、有効期限がないため使い勝手が良い優待です。外食時に気軽に使えるほか、長期保有で額面が増える点も魅力です。
利回り
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 1株 | ¥2,380 | 2026年7月時点 |
| 100株 | ¥238,000 | |
| 株主優待 | ¥1,500 | |
| 配当金 | ¥4,200 | |
| 利回り | 2.39% |
ここ数年で配当が大きく伸びており、2021年は1株あたり12円であったのが、現在は42円と約3.5倍に増えています。
価格改定や高付加価値製品の増販で利益率が改善し、収益力が戻ったことで増配を続けられる体質になっています。
企業評価
近年は外部環境の追い風も強く、以下の要因がカーリットの事業と一致しています。
- 防衛力整備計画による防衛費の増額
- 防衛装備移転三原則の運用指針改正(輸出の柔軟化)
- 宇宙ビジネスの拡大
ロケット・防衛用推進薬原料である過塩素酸アンモニウムの需要が堅調であり、事業の安定性を支えています。
こうした外部環境の追い風に加え、既存事業の収益力も改善しており、2026年3月期は利益がしっかり伸びています。
- 売上高:362億円(前年比 -1.8%)
- 営業利益:34.5億円(+13.5%)
- 経常利益:37.5億円(+13.1%)
- 当期純利益:29.7億円(+15.8%)
外部環境の追い風と、既存事業の収益改善が同時に進んだことで、企業としての評価が高まりやすい状況が続いています。
まとめ
カーリットは、以前から株主還元の姿勢が高く、配当も12円から42円へと着実に増やしてきた企業です。
その裏側には、派手さはないものの、既存事業の収益改善と安定した利益積み上げがあります。
利回りは約2%台と高利回りではありませんが、 増配の実績と優待の使いやすさがあり、 長期で保有しながら、企業の成長をじっくり享受できる銘柄といえます。



