(株)KeyHolder【4712】
株主優待好きであれば多くの人が̪知っているであろうキーホルダー。
秋元銘柄でも有名で、それが前日比30%超えの高騰を記録したのが2019年4月5日
エンタメ企業
2019年度からAKB48グループのSKE部門を30億円で買収し総合エンタメ企業へ。
それまではアドアーズという商号でゲームセンター等を運営する。そして有名人御用達のオリーブスパ(エステサロン)とも業務提携し、それが株主優待として結構有名だったんだよね。
2,000株で2万円相当のエステサロンを2枚も貰えるという太っ腹な株主優待・・・!
株主優待
そんな株主優待も2,000株では貰えなくなり、3,500株から権利を得られるようになる。
毎年株主優待の変更が行われていたけど、2019年3月にオリーブスパの株主優待は廃止へ。理由としては一定以上の知名度等が得られたから、とのこと。
その代わり、SKEのライブチケットを贈呈するように変更の通知が発表される。
権利確定月:3月 年1回
1,000株:S席
4,800株:SS席
48,000株:プラチナ席
480,000株:ダイヤモンド席
AKB、SKE等の48グループにちなんで、権利が得られる保有数に48がつくという・・・笑
自分はオリーブスパの株主優待にしか興味なかったので3,500株に買い増し済み。
変更に伴い、更に1,300株を買うと4,800株のライブSS席を得られるけど、行く機会はないと思うので買い増しする気は全く起きず(゚Д゚)
チケット1枚貰ってもね…笑
利回り
1株:147円(2019年4月時点)
1,000株:147,000円
株主優待:S席
配当金:1,000円
配当金だけであれば0.7%だけどチケットの相場はいくらぐらいになるんだろう?
前回のオリスパであれば2万円相当で総利回り15%以上という破格の利回りだったんだけどね。
暴落から大暴騰まで
株主優待がSKEのライブチケットに変更されたのが2019年3月15日。
そこから数日の間の株価はヨコヨコ状態だったけど、3月下旬頃から下落が進み130円前後から110円になってしまう。
株主優待がSKEに変わったのが原因かな?と思いつつ眺めていたら4月5日に転機が訪れる。
有名投資家のトンピンさんの保有銘柄に買【4712】の数字が表示がされる。
4712はキーホルダーの銘柄コードで、実際に動き出しのは同日の後場。
110円からどんどん上昇していき120、130、140はあっという間に通りすぎ一時156円の高値まで上昇。S高は160円だったのでもう少しでストップ高になるところだったけど、売り圧力もあり147円に落ち着いた。
特に市場に対する好感材料のIRなし。ファンダメンタルズもなし。とくると有名投資家のトンピンさんが影響か?!と一時お祭り騒ぎに 笑
そもそも「トンピン」って?思い、調べてみると2018年頃からTwitter活動をしている投資家の方で、その方が買いに入ると株価が高騰するという。
そしてかなりの資産家のようで、主要株主しか得られない大量保有報告書のアップもされている。口だけではなく実行力も伴う投資家の方。
特に有名なのが以下の銘柄
①【6647】ニチダイ
②【9307】杉村倉庫
③【3356】テリロジー
個人投資家がここまでできるのか・・・!と目を見張るものばかり。
ただし、Twitterのプロフィールには「買」だけでなく「売」をしている銘柄もある。
なので「売」の銘柄を保有している人はアンチにならざるを得ない人もいるね。
経営指標
さて、トンピンさんが買いに動いたのはいいとして経営状況はどんなものなのか?
PER:204.7倍
PBR:1.9倍
ROE:11.5%
ROA:6.1%
自己資本比率:53.3%
配当利回り:0.7%
売上高:激減。ゲーム事業撤退が響く。
当期純利益率:1%程度
純有利子負債:-12億円
キャッシュフロー:営業CF22億円に対し、投資CFが+17億円。
子会社の売却によって多額の資金を得ている。今後のSKEへの投資でどれぐらいの利益を生んでくれるのか楽しみ。
経営指標的にはPERが恐ろしいほど高くなっているけど、その他のところは突出しているものは特になさそう。
今後のアイドル事業やM&Aでどのくらい成長していくのか見ていて面白い企業になりそうだよね。
今後の展望
アイドル養成スクールを開講したり、カラーコンタクト事業に元乃木坂46の西野七瀬を起用したりと秋元康のプロデュースに期待している人は多いだろう。
更にドラマでヒットした青春高校3年C組の劇場公演がKeyStudio劇場に決まったり
KeyProductionが「マツコの知らない世界」「林修の今でしょ!講座」「でんじろうのTHE実験」の番組を制作している
総合エンターテイメントの名に恥じない活躍っぷりで、買い増しをするのか、売却か、様子見か。
どのタイミングでも株式投資の判断は難しいね。