【5343】ニッコー
陶磁器食器の老舗企業で、食器以外にも住宅設備機器も手掛けており、取り扱う商品は全てが高級品の位置付けです。
どんな会社?
大きく分けて住宅設備・陶磁器・機能性セラミック商品の3部門を展開しています。
2006年10月期以降は売上が伸び悩み、営業損失を積み重ねてしまう程の経営状況でしたが、10年経過した2017年3月期は営業黒字を確保しました。その後2021年3月期からは再び営業赤字に転落しており、当期純利益も厳しく、キャッシュフローの体制も万全とは言えませんので険しい経営なのは変わらない状況です。
住設環境機器事業
システムバス・浄化槽・生ごみ処理システムを手掛けています。
システムバスのブランド名はバンクチュールで、フルオーダーで最低300万円以上(取付費別)という富裕層向け商品です。
※一般的なユニットバスの価格は約100万円です。
しかし、高級なシステムバスと言われて思い浮かぶのはJAXSON(ジャクソン)が筆頭ですので、知名度の向上は途上段階です。
陶磁器事業
お皿・コップ等の食器を販売しています。ニッコーのものづくりは心ゆたかな「上質」な生活のためのテーブルウェアをご提案します。をキャッチフレーズに掲げています。
その言葉に恥じないように商品の品質は素晴らしく、心地良く使用できています。通常では高価すぎて購入を躊躇しますが、株主優待で定期的に高級食器が頂けるのは大変ありがたいです。
機能性セラミック商品事業
スマホ・LED電球・プリンタ・車などの精密機器の部門です。
ホームページ・決算資料等を見ても凄いなぁ。程度の感想しか持てず、こういう仕事ができる理系の方々に憧れを抱きます・・・笑
国内食器ブランド
No | メーカー |
---|---|
1 | ノリタケ |
2 | ナルミ(NARUMI) |
3 | 香蘭社 |
4 | たち吉 |
ノリタケは誰もが知っているような大企業メーカーですね。
残念ながらニッコーの製品の人気はさほどありません。理由としては業販向けが多いことでしょう。個人向けへの営業戦略をしていないか、若しくは弱いか、で手に取って楽しもう。と思う一般消費者は限りなく少ないと思います。
その代わり、ホテルやレストラン等では丈夫な食器としての認知度は高く、シェアの獲得は出来ていると思われます。ただ、この頃は百貨店の店頭にも並ぶケースも見受けられるので、個人受けにも力を入れている動きが見られます。
株式情報
本社は石川県白山市に位置し、決算月は3月です。
株主優待はニッコー公式オンラインショップで使用できるクーポン券を頂けます。配当金は残念ながら無配ですが、それぞれを紹介します。
株主優待
権利確定月:3月 年1回
保有数 | 半年以上 | 3年以上 |
---|---|---|
1,000株 | ¥10,000 | ¥12,000 |
5,000株 | ¥20,000 | ¥22,000 |
権利区分は2つあり、半年以上の保有が必要となります。3年以上の長期保有特典は2,000円分が加わります。
2023年以前までは5,000円×2枚と2,000円×1枚の12,000円でしたが、クーポン券が1枚しか利用できない仕様に変わったことから、12,000円×1枚に集約されました。また、2024年以降はマイページに株主番号を紐付ける仕様となり、オンラインクーポンが贈呈されます。
デメリットの変更点は”ポイントの同時利用が不可”になってしまったことです。送料無料クーポンも付帯しているので、金額いっぱいまでお買物が楽しめます。なお、以前は優待利用特典で1,000ポイント付与などの特典もありましたが、撤廃されました。
以前の株主優待
株主優待が変更される前の紙クーポンです。ポイントも同時利用可能だったので、利便性は高かったです。さらにオンラインショップで使用した場合、以下の特典が用意されていました。
No | 特典 |
---|---|
1 | ポイント付与が5%から10%へ |
2 | 優待利用特典で1,000ポイント付与 |
3 | 送料無料 |
この特典ポイントが非常に優秀だったのですが、2023年以降はポイント付与10%と1,000ポイント付与が廃止となっています。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥148 | 2024年7月時点 |
1,000株 | ¥148,000 | |
株主優待 | ¥12,000 | 長期保有の場合 |
配当金 | ¥0 | |
利回り | 8.11% |
配当金は無配ですが、株主優待の利回りは約8.1%と高還元銘柄です。株価は安定期的で140円~150円前後で推移していますが、最近の株式市場の株価高騰を考えるとパッとしないのが正直なところです。
株主優待の金額は高額ではありますが、優待品であるニッコー製の食器は一つで5,000円は普通の価格帯です。
ニッコーの中でも有名ブランドのぶどうシリーズです。コーヒーカップですら約5,000円です。これに魅力を感じない人は保有するメリットはあまりないかもしれませんね。
シリーズ品・アウトレット品
ニッコーの手掛けるブランド品は高価格ではありますが、廃盤等でアウトレット品も販売されています。
50%~70%OFFの商品も多く、500円均一・1,000円均一のコーナーもあります。最初のころはお得感を優先にアウトレット品を頂くことが多かったのですが、この頃はニッコーのブランド物を頂くようにしています。
今はエクスクイジットの商品にハマっていまして、コツコツを揃えている最中です。
これまでに頂いた食器については以下の記事をご参照ください。