東京テアトル(株)【9633】
映画観賞できる株主優待の中では投資金額が低く参入がしやすい銘柄ですが、映画館の数が少ないことや上映ラインナップが微妙といったデメリットがあります。
どんな会社?
東証1部に上場していて主力は不動産事業で、賃貸や中古マンションのリノベーション等の販売を行っています。映画館の最初に出てくる広告に「リノまま」のフレーズが耳に残っている方も多いかと思います。(参考:映画会社がリノベーション【Renomama(リノまま)】)
その他に飲食事業・映画事業も展開していて、株主優待券で使用できるのは「映画事業」の鑑賞券になります。
映画事業
東京テアトルという名称のとおり都市部を基盤としていますが、その数は下表の7施設です。
No | 映画館 | エリア |
---|---|---|
1 | ヒューマントラストシネマ有楽町 | 関東地区 |
2 | ヒューマントラストシネマ渋谷 | |
3 | テアトル新宿 | |
4 | シネ・リーブル池袋 | |
5 | キネカ大森 | |
6 | シネ・リーブル梅田 | 関西地区 |
7 | シネ・リーブル神戸 |
私がよく利用するのは「ヒューマントラストシネマ渋谷・キネカ大森」の2施設です。利用しやすい方ではありますが、ラインナップが微妙であることや、子育て中は映画館に行く機会が無くなるので利用せずに捨ててしまっています。
※新所沢レッツシネパークはパルコの閉館に伴い2024年3月末を以って営業終了します。
ヒューマントラストシネマ渋谷
ココチビルに構えており、メジャー作品やミニシアターを上映しています。大多数はよくわからないB級映画が多いので、そういう系列が好みの方は特にオススメです。
キネカ大森
アニメ作品が多く、ドラえもんやクレヨンしんちゃん、コナン、アンパンマン等の作品が上映されています。小さいお子さん向けが多いので一緒に行って楽しめる映画館です。
また、女優片桐はいりがチケットのもぎりで時々カウンターにいるのも特徴的です。そのためか、片桐はいりが出演している映画も上映されます。
株式情報
本社は東京都新宿区に位置しており、決算月は3月です。株主優待や配当金がそれぞれ出ていますので、紹介していきます。
株主優待
権利確定月:3月 9月 年2回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | 4枚 |
200株 | 8枚 |
300株 | 12枚 |
400株 | 16枚 |
500株 | 20枚 |
1,000株 | 32枚 |
2,000株 | 48枚 |
上表の区分の映画観賞券が頂け、500株までは4枚ずつ上昇していきます。無条件に使えるわけではなく、制限事項もあります。
こちらが実際の株主優待の映画ご招待券です。半年に1回、4枚頂けますが使用できるのは四半期ごとに2枚ずつです。さらに以下の制限事項も追加されます。
No | 制限事項 |
---|---|
1 | 公開初日から次の日曜日までは使用不可 |
2 | 3D作品は+400円 |
3 | 特別料金等の場合は使用不可(2,000円超の作品) |
4 | グッズ等のサービス特典はなし |
4番の来場者へのグッズ特典が無くなってしまうのが残念で、基本的に”映画を見るだけ”のサービスです。あとは上映作品のラインナップがマイナーというのもある意味制限事項かもしれません。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,105 | 2024年8月月時点 |
100株 | ¥107,500 | |
株主優待 | ¥16,000 | |
配当金 | ¥1,000 | |
利回り | 15.81% |
映画料金は大人1名で2,000円なので年間8回分と考えると、かなりの金額です。配当金も僅かながら出ており、総利回りは約15.8%と高還元の筆頭銘柄です。
近隣に東京テアトルの映画館があり、作品のラインナップが好みであれば保有を検討されるのもオススメです。ただ、株価は長期的に見ると下降トレンドで1,000円から1,300円のレンジ幅で推移しており、売上高や利益は芳しくありません。