東宝(株)【9602】
映画や演劇の制作および配給を行っている企業です。TOHOシネマズを運営しており、抜群の知名度を誇っています。
どんな会社?
映画の興行収入では業界随一で他社を圧倒しています。阪急阪神ホールディングス系で、不動産業も展開しています。
2020年には、劇場版 鬼滅の刃「無限列車編」で興行収入404.3億円と新記録を達成しており、ネームバリューの高い作品は東宝が幅広く手中に収めています。
千と千尋の神隠しやゴジラ、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナン、ポケットモンスターの「第一作」は全て東宝が手掛けており、その企画力の高さは際立っています。
株式情報
本社は東京都千代田区に位置し、決算月は2月です。株主優待は映画観賞券が頂けます。TOHOシネマズで利用できるため使うのに困ることはないと思います。
株主優待
権利確定月:2月 8月 年2回
保有数 | 株主優待 |
---|---|
100株 | 1枚 |
500株 | 3枚 |
1,000株 | 5枚 |
2,000株 | 10枚 |
3,000株 | 15枚 |
5,000株 | 18枚 |
10,000株 | 20枚+S席演劇2枚 |
映画観賞券が上表の区分の枚数分頂けます。利回りを考えると100株が一番効率が良いです。株価が高いので、それ以上の保有は中々厳しいのが現状です。
贈呈される株主優待の有効期限は下表のとおり定められているため、前回分とまとめて使用することができません。
権利月 | 有効期限 |
---|---|
8月 | 1月4日~6月30日 |
2月 | 7月1日~12月31日 |
あまり映画館に行かない方でも、半年に1回程度であれば十二分に利用できます。最近はコンテンツ配信サービスの台頭により、ご自宅で映画を見る機会が増えていますが、大画面・大音量のシネマで見るのでは迫力と没入感が段違いなので、大きなスクリーンでの鑑賞も魅力的です。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥4,769 | 2023年12月時点 |
100株 | ¥476,900 | |
株主優待 | ¥4,000 | |
配当金 | ¥6,000 | |
利回り | 1.41% |
株価は高く5,000円前後を推移し、投資金額が約50万円とハードル高めです。さらに株主優待と配当金を合わせた総利回りも約1.4%と低還元銘柄です。
ただし、株価は非常に順調で一時的な乱高下があるにせよ、上昇トレンドを続けています。簡単な株価推移ですが、以下の通り上がり続けています。
時期 | 株価 |
---|---|
2014年 | ¥2,000 |
2018年 | ¥4,000 |
2022年 | ¥5,000 |
大きな株主還元は望みにくいですが、東宝というネームバリューは群を抜いています。株価の低迷もなく、長期スパンでは上昇トレンドに10年以上乗っているような動きを見せています。10年後、20年後も長期保有を目的とするのであれば検討しても良いかと思います。