(株)ライドオンエクスプレスホールディングス【6082】
「銀のさら」などを展開する宅配寿司のパイオニアです。
どんな会社?
ライドオンエクスプレスホールディングスは、全国展開する宅配寿司「銀のさら」、釜飯の「釜寅」、リーズナブルな「すし上等!」の3ブランドを中心に、調理済み食品の宅配事業を展開しています。
さらに、レストランの本格料理を自宅やオフィスに届ける「ファインダイン」も運営。中食市場の成長を背景に、幅広いニーズに対応しています。
ただし、全てのエリアで利用できるわけではなく、近隣に対応店舗があるかどうかが利用可否のカギとなります。注文前に以下の公式サイトでエリア確認をおすすめします。
ブランド | 公式サイト |
---|---|
銀のさら | https://www.ginsara.jp/store/list/ |
釜寅 | https://www.kamatora.jp/ |
すし上等! | https://www.sushijoto.jp/ |
株式情報
本社は東京都港区にあり、決算月は3月です。株主には、自社が運営する宅配サイトで利用できるお食事券が贈られ、配当金も支払われています。ここでは、それぞれの内容を詳しくご紹介します。
株主優待
権利確定月:3月(年1回)
保有数 | 株主優待 | 備考 |
---|---|---|
100株 | ¥2,500 | または、お米2kg |
権利区分は100株のみで、株主優待は「自社デリバリーで使える2,500円分のお食事券」または「お米2kg」から選択できます。選択肢はありますが、利回りを考慮するならお食事券の方が断然お得です。
たとえば、お米を1kgあたり440円相当と見積もると、2kgで約880円分と換算され、優待価値は大きく目減りします。せっかくなら、銀のさらや釜寅のお寿司・釜飯をお得に楽しんだ方が、実感としても満足度は高くなります。

1会計につき1枚のみ使用可能です。
かつては5,000円分だった株主優待ですが、現在は2,500円分に減額されています。とはいえ、銀のさらや釜寅の宅配寿司に使えるお食事券としては依然として魅力的な内容です。
例えば、2名義保有して2枚(5,000円分)入手したとしても、「1回の注文につき1枚のみ使用可能」という制限があるため、1度に2枚使うことはできません。
ただし、この“1注文につき1枚”という表記は裏を返せば、「注文を分けることで複数枚使うことも可能」とも解釈できます。
加えて、デリバリーの最低注文金額は1,500円と比較的ハードルが低いため、1回の会計を2回に分けて優待券を2枚使う。という実質的な使い方も十分現実的です。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥1,010 | 2025年6月時点 |
100株 | ¥101,000 | |
株主優待 | ¥2,500 | |
配当金 | ¥1,500 | |
利回り | 3.96% |
株主優待と配当金を合わせた総利回りは約3.9%と、数字上はまずまずの水準に見えますが、株価は長期的な下降トレンドにあります。2020年には一時3,000円を超えていたものの、その後は下落が続き、現在は1,010円前後で推移。年初来安値の931円も記録しており、800円台も視野に入る水準です。
コロナ禍ではデリバリー需要の急増により業績が伸びましたが、収束後は利用者数が減少。加えて、エネルギーコストや人件費の上昇が利益を圧迫しています。商品価格の改定により売上高は一定水準を維持しているものの、コスト増を吸収しきれていないのが現状です。
配当金も2023年3月期までの30円から、現在は15円に減配されており、配当利回りは1.49%に低下しました。また、プライム市場の上場維持基準である時価総額100億円に対し、現在の時価総額は約110億円とギリギリの水準にとどまっており、引き続き注視が必要な銘柄といえるでしょう。