正栄食品工業(株)【8079】
製パン・製菓用材料を世界各地から輸入する企業です。コンビニのPB(プライベートブランド)商品にも展開しており、高い販促力を持っています。
どんな会社 ?
農園経営を手がけ、生産・加工から販売までを一貫して行う食品特化の商社です。クッキーやビスケット、チョコレートは、グループ会社の「正栄デリシィ」が主に製造しています。
同社の看板商品「サク山チョコ次郎」は、チョコとビスケットのバランスが絶妙な人気菓子です。数年前までスーパーで見かけることはほとんどありませんでしたが、最近では定番商品として広く販売されています。
とても美味しく、個人的にもお気に入りのお菓子なので、「コアラのマーチ」のように広く愛される存在になってほしいと願っています。
株式情報
本社は東京都台東区にあり、決算月は10月です。株主優待として、自社選定の菓子詰め合わせが贈られます。また、配当金も支給されているため、以下で詳しく紹介します。
株主優待
権利確定月:4月・10月(年2回)
保有数 | 金額 |
---|---|
100株 | ¥4,000 |
権利区分は100株のみで、お菓子の詰め合わせが贈呈されます。以前は保有数に応じて、カタログ商品の50%割引券(上限3,240円)も提供されていましたが、現在は廃止されています。
お菓子以外に興味がなかったため影響はありませんでしたが、ナッツ類をよく購入していた方には残念な変更かもしれません。
なお、メインのお菓子は約4,000円相当の商品が届き、ボリュームたっぷりです。
夏のラインナップ

チョコレート系のお菓子は無くなります。
配送スケジュールの変更により、10月権利分は翌年5月に届きます。気温が高くなる時期のため、チョコレート系のお菓子はなく、クッキーやナッツ、ドライフルーツが中心のラインナップになります。
最も高価な商品はマロングラッセで、1箱1,000円を超える高級菓子です。ナッツ類も価格が高いため、この2種類で全体の価値の半分以上を占めています。
配送時には段ボールにぎっしり詰まった状態で届くため、開封の楽しさも株主優待の魅力の一つです。
冬のラインナップ

サク山チョコ次郎と出会える瞬間です。
冬はチョコレートが溶ける心配がないため、チョコレート菓子の割合が増えます。サク山チョコ次郎が好きなので、個人的には冬の方が好みです。
また、干支チョコが毎年入っているため、これを見ると一年の終わりを実感します。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥4,030 | 2025年5月時点 |
100株 | ¥403,000 | |
株主優待 | ¥8,000 | |
配当金 | ¥6,000 | |
利回り | 3.47% |
総利回りは約3.4%と一般的な水準にあります。お菓子は定価計算のため、スーパーの販売価格と比較すると実質的な利回りはやや下がりますが、それでも十分な量が届くため満足度は高いです。
株価は3,000円~4,000円台のレンジで推移し、高値圏は5,500円付近です。売上高は上昇傾向にあり、利益も安定して高水準を維持しています。配当金は少しずつ増配されており、2025年には60円台に乗せました。
投資金額は約40万円とやや高めですが、お菓子や高価格帯のナッツ類が豊富に届く点は魅力的です。食料品メーカーならではの安定性も強みであり、株価が5,000円台を維持できるよう今後も応援し続けたい企業の一つです。