ソフトバンク(株)【9434】
通信業界の3大ブランドで、日本人なら全員が知っているであろう企業ですね。配当金がとても高いことでも有名です。
どんな会社?
通信事業のソフトバンクやワイモバイルを運営しており、Yahoo!やZOZOTOWN、PayPay等を傘下に加えており通信事業以外も広く展開しています。
ペイペイは2022年9月末にユーザー5,000万人を突破するなど国民の大多数が保有しているアプリになりました。導入当初、大盤振る舞いであった還元セールは完全になくなり、回収期に突入しています。
株式情報
本社は東京都港区に位置し、決算月は3月です。株主優待が新設され、配当金も非常に魅力ですので、それぞれ紹介します。
利回り
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
1株 | ¥194 | 2025年1月時点 |
100株 | ¥19,400 | |
株主優待 | ¥1,000 | 1年以上保有 |
配当金 | ¥860 | |
利回り | 9.59% |
2024年10月付で1:10の株式分割が実施されました。分割前の1株単価は約2,000円とそこまで高いわけではありませんでしたが、若年層への投資意欲を高めるために投資金額を20万円から2万まで大幅に下げてきました。
さらに株主優待も新設し、PayPayマネーライトが1,000円分付与されます。たったの2万円の投資で、ここまで大きなリターンは見事としか言いようがありません。配当金単体だけ見ても1株8.6円の利回り4.42%で、配当性向が約80%と驚異的な数字です。
親会社の【9984】ソフトバンクグループが67%の約310億株を保有しており、配当金を計算すると約2,700億円が親会社に渡していることになります。そのため、減配リスクもそこまで高くなく、個人投資家は甘い汁だけ吸えるような状況です。10年保有すれば恩株になりますし、投資金額も2万円と大盤振る舞いです。
業績
高配当銘柄にも関わらず株価は伸び悩んでいましたが、株主優待の新設および株式分割のおかげで30%近く大暴騰しました。業績自体は堅調ではありますが、通信料の値下げが懸念事項として挙げられます。割安ブランドである「ワイモバイル」や「ラインモ」の契約移行が進み、全体の通信料が減ったことから900億円近い減益となっています。
このまま減収が続けば配当金を出す原資も減り続けため、どのように収益構造を確固たるものにするのか注視したいところですが、そもそもの投資金額が2万円であることを鑑みると、細かいことは気にせず長期保有をしておいても良いかと思います。